ITUCがTPP貿易交渉の中止を請願
2015-06-09
国際労働組合総連合(ITUC)はナショナルセンターとともに、現在密室で交渉されている自由貿易協定、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)をめぐる議論の透明性を要求している。
ITUCはTPP担当相をターゲットにオンライン請願を開始し、交渉の中止と原文の公表を求めている。請願書は英語、スペイン語、フランス語で作成されている。
この貿易協定は12カ国(オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、アメリカおよびベトナム)の間で交渉されている。
「密室で取り決められている貿易協定は、労働者が損をする内容になっており、公益を犠牲にして権限と富を多国籍企業にさらに集中させようとしている」とシャラン・バロウITUC書記長は述べた。
ITUCの請願書は以下のように主張している。
「優れた協定は人を最優先するために、国際労働機関の中核的労働権を実施するとともに、環境と公共サービスを保護し、外国人投資家に政府を訴える特別な権限を与えて地方・州・国家レベルの決定や法律を弱めるようなことをせず、公正な特許ルールに基づいて必要な薬への手ごろなアクセスを促進すべきである。包括的なルールを公表する前にTPPを締結することは、開放的な参加型統治にそぐわない」